イニ・アーキボンとのコラボレーションを通じて、現代的なデザインの要素を取り入れたことをどのように捉えていますか？
現代的なデザインには興味があり、津軽塗でどのように表現できるか非常に楽しみでした。
- 今回のコラボレーション作品を制作する上で、津軽塗の伝統的な製法を保ちながらも、現代的なデザインの融合を可能にするため、どのような改良・工夫を取り入れたかを、具体的に教えてください。
津軽塗は柄付けや色の変化でたくさんの表現ができますが、形状が複雑であれば研ぎ出し加工をすることに苦労をします。そのことを踏まえたデザインにして頂いたことで大変助かりました。
- イニ・アーキボンのデザイン哲学や芸術的アプローチの中で、津軽塗という伝統工芸品に変化させる際に、最も興味をそそられたこと、また困難だったことは何ですか？
テルミンという楽器に伝統工芸を落とし込むということに感動しました。また素地に漆がしっかりと密着するかどうかが、心配な部分でした。
- 津軽塗の未来を描く上で、現代的なデザイン要素を取り入れながらも伝統を守るという本コラボレーションが、どのような影響を与えるとお考えですか？
本コラボレーションを通して、津軽塗の伝統技術が世界にPRされることは、日本にとっても大きな財産になると感じています。また作り手のモチベーションにも繋がるので、今後の製作意欲にも期待ができます。
- 本コラボレーションを通じて、日本に対する見方や、パーソナルあるいはプロフェッショナルな気づきはどのように得られましたか。
Made in Japanは世界的に見ても信頼のあるものと言われています。日本の伝統と現代的デザインのコラボレーションで、マーケティングも含めて、世界中で津軽塗が見られる環境を作りたいと感じました。