Work in Progress
伊賀くみひもAtang Tshikare
伊賀くみひも(三重県)
三重県で作られている組紐。特徴は、色とりどりに染められた絹糸の1本1本が光に映え、交わりあって輝く美しさ。手組みひもと呼ばれる手で組み上げるものが有名。伊賀くみひもの技術は、大陸から仏教と共に伝わり、当時は主に経典の装飾や袈裟などに用いられた。武士階級の時代には鎧や刀剣 の飾り紐となり、江戸時代には和装の帯締め、羽織紐として親しまれた。
Designer
Atang Tshikare
南アフリカ出身のデザイナー。コンテンポラリー・アートと文化的ルーツを融合し、アートとデザインの交差を探求することで知られている。アフリカ南部の伝統を反映し、原始的な素材を用いた実験的アプローチを採用。ニューヨークのメトロポリタン美術館やデザインマイアミ/バーゼルなど、世界的な展覧会に出展。長男に捧げた「Peo e Atang」展(2021)は、地域の伝統と世界的デザインのトレンドを深く理解する契機となった。
Artisan
糸伍・松田智行
三重県組紐協同組合 副理事長。糸伍株式会社 4代目代表取締役。糸伍株式会社は昭和29年から国の伝統的工芸品にも指定されている伊賀くみひもの機械織り専門メーカーとして伊賀くみひもを生産。10年ほど前から着物の帯締め以外の使い方を提案しマスクやシューレース、アニメのグッズ、建築素材、世界大会のメダル紐、サミットやG7等の国際会議のお土産等に使用する組紐の開発・製造を手掛けている。