Work in Progress

有松・鳴海絞Bethan Laura Wood

有松・鳴海絞(愛知県)

絞りの聖地として知られる有松・鳴海地区(愛知県名古屋市緑区周辺)で作られている絞り染め。国内の絞り製品の多くはここで生産されている。濃淡や文様の独特な風合いが特徴で、100種類にも及ぶ絞りの技法がある。そのルーツは江戸時代初期に遡り、400年以上の歴史を持つ。当時は東海道一の土産品として旅人の間で人気を博し、その繁栄ぶりは、北斎や広重の浮世絵に描かれている。

Designer

Bethan Laura Wood

ロンドンを拠点に活動するデザイナー。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒業生。2009年に自身のスタジオを設立。素材の調査研究や鮮やかな色彩を強調した作品を制作し、アーティストレジデンシーや職人との協業を通じて地域性を自身のデザインに取り入れる。ニルファー・ギャラリー、ペリエ・ジュエ、ディオールと協業。作品はV&A博物館、サンフランシスコ近代美術館、ビクトリア国立美術館、デザイン・ミュージアム(ロンドン)などに収蔵。世界各地で教育活動やワークショップ開催にも取り組む。

Official Website

Artisan

スズサン・村瀬弘行

株式会社スズサンCEO/<suzusan>クリエイティブディレクター。有松鳴海絞の職人家系5代目。2002年に渡欧、サリー美術大学(英)を経てデュッセルドルフ・クンストアカデミー(独)で立体芸術と建築を学ぶ。2008年在学中にドイツで起業、オリジナルブランドsuzusanをスタート。翌年から照明・ホームコレクション、2015 年より衣服コレクションを展開。名古屋市主催のプロジェクト「Creation as DIALOGUE」統括コーディネーターを経て、日本の伝統工芸の継続と循環を促す社会活動も精力的に展開。

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