東海地方6産地の事業者と国際的なクリエイターが描く、伝統工芸の新たなビジョン
デザイナーの吉本英樹(Tangent)が立ち上げ、マリア・クリスティーナ・ディデロがキュラトリアルディレクターを務めるプロジェクト「Craft x Tech」は、日本の伝統工芸と現代的なアイデア・技術を繋ぐ新しい試みです。この度、昨年の10月に発表したコラボレーション第二弾「Craft x Tech Tokai Project」において、クリエイターとコラボレーションを行う東海3県6産地の伝統工芸事業者が決定。また、工芸産地とクリエイターによる6組のペアを発表いたします。
東海地方は、良質な陶土や清流など豊かな素地に恵まれ、さらに東海道・中山道の交通の要所として職人技術や商業が発展したことで、日本屈指のものづくり文化を育んできました。
「Craft x Tech Tokai Project」では、美濃焼(岐阜県)不動窯 、美濃和紙(岐阜県) Warabi Paper Company 、有松・鳴海絞(愛知県)スズサン 、尾張七宝(愛知県)安藤七宝店、瀬戸染付焼(愛知県)眞窯、伊賀くみひも(三重県)糸伍の東海6産地の事業者が参画。また、世界中からの高い評価を誇る6 組 のクリエイター、デイヴィッド・ケオン、ランザヴェッキア+ワイ、ベサン・ローラ・ウッド、フィリップ・マルアン、寒川裕人・ EUGENE STUDIO 、アタン・ツィカレがそれぞれの産地とペアを組み、革新的なアートピースを創出します。
コラボレーション作品の制作は今年の初夏から始まります。クリエイターたちは産地を訪問して職人との対話を重ね、お互いに刺激を与え合いながら、伝統工芸の新たなビジョンを描きます。
[ コラボレーションペア ]
美濃焼(岐阜県)
不動窯・伊藤洋平 × デイヴィッド・ケオン(インダストリアルデザイナー)
美濃和紙(岐阜県)
Warabi Paper Company・千田崇統 × ランザヴェッキア+ワイ(デザインユニット)
有松・鳴海絞(愛知県)
スズサン・村瀬弘行 × ベサン・ローラ・ウッド(デザイナー)
尾張七宝(愛知県)
安藤七宝店・安藤重幸 × フィリップ・マルアン(デザイナー)
瀬戸染付焼(愛知県)
眞窯・加藤真雪 × 寒川裕人・ EUGENE STUDIO (現代美術家)
伊賀くみひも(三重県)
糸伍・松田智行 × アタン・ツィカレ(デザイナー)
[ 東海3県6産地の参画事業者 ]
美濃焼(岐阜県):不動窯・伊藤洋平
不動窯 3代目。愛知県立窯業高等技術専門校卒業後、2006年より家業に従事。1300余年の歴史を有する経済産業大臣指定伝統的工芸品である美濃焼。「へうげもの」の美的感覚を貫く自由闊達な桃山の時代精神を受け継ぎ、美濃焼の伝統を守り活かしながらも、現代のライフスタイルにも馴染むモノづくりをしている。
fudogama.com
美濃和紙(岐阜県):ワラビペーパーカンパニー・千田崇統
1983年岐阜県生まれ。南米ペルーのアマゾン、アンデスでの民族との滞在を機に、自然と共に暮らす生き方に共鳴。2011年より市原達雄氏に師事、1300年の歴史を持つ美濃手漉き和紙の技術を継承し、独立。Warabi Paper Company代表。自ら和紙の原料栽培を行い、伝統的な紙を漉く。手漉き和紙の固定観念を超えた表現を確立し、ホテルや店舗、デザイナーやブランド等との創作和紙の製作なども行う。
warabipapercompany.com
有松・鳴海絞(愛知県):スズサン・村瀬弘行
株式会社スズサンCEO/<suzusan>クリエイティブディレクター。有松鳴海絞の職人家系5代目。2002年に渡欧、サリー美術大学(英)を経てデュッセルドルフ・クンストアカデミー(独)で立体芸術と建築を学ぶ。2008年在学中にドイツで起業、オリジナルブランドsuzusanをスタート。翌年から照明・ホームコレクション、2015 年より衣服コレクションを展開。名古屋市主催のプロジェクト「Creation as DIALOGUE」統括コーディネーターを経て、日本の伝統工芸の継続と循環を促す社会活動も精力的に展開。
suzusan-shibori.com
尾張七宝(愛知県):安藤七宝店・安藤重幸
1972年名古屋市に1880年創業の安藤七宝店を代々経営する安藤家長男として生まれる。現在は株式会社安藤七宝店の5代目社長であり、尾張七宝協同組合の理事長他、地元伝統工芸団体の要職を務める。七宝への需要の減少もあり制作技術の消滅が現実化しつつある中、制作業務の内製化と次世代技術者の育成に注力している。また、時代に合わせた商品開発や企画も積極的に進めている。
www.ando-shippo.co.jp
瀬戸染付焼(愛知県):眞窯・加藤真雪
染付窯屋 眞窯 4代目。1981年 愛知県瀬戸市の窯元・眞窯の長女に生まれる。多治見市陶磁器意匠研究所で陶磁器デザインを学んだ後、眞窯にて家業に従事。2021年瀬戸染付焼・伝統工芸士認定。国内外で作品発表・ワークショップ等を行うなど活動中。瀬戸染付焼の伝統の技法を受け継ぎつつ、現代の暮らしに根ざしたデザインや新しい染付の表現方法を追求する。
singama.jp
伊賀くみひも(三重県):糸伍・松田智行
三重県組紐協同組合 副理事長。糸伍株式会社 4代目代表取締役。糸伍株式会社は昭和29年から国の伝統的工芸品にも指定されている伊賀くみひもの機械織り専門メーカーとして伊賀くみひもを生産。10年ほど前から着物の帯締め以外の使い方を提案しマスクやシューレース、アニメのグッズ、建築素材、世界大会のメダル紐、サミットやG7等の国際会議のお土産等に使用する組紐の開発・製造を手掛けている。
www.itogo.co.jp
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