Craft x Techは、日本の伝統工芸と現代的なアイデア・技術を繋ぐ新しい試みです。工芸の美しい素材や技法を、歴史と未来の両面から見つめ、新しく特別なアート作品へと昇華させることで、数百年にもわたる伝統工芸の歴史に新しい発見をもたらすことを目指します。このプロジェクトのファウンダー・クリエイティブディレクターをTangentの吉本英樹が務め、キュラトリアルディレクターとしてMaria Cristina Dideroが参加しています。
このたび、取り組みの第二弾となる「Craft x Tech Tokai Project 」の始動を発表いたします。
今年の5月に発表し好評を得た第一弾「Craft x Tech Tohoku Project 2024」では、東北地方の6つの伝統工芸の産地と6人の国際的なクリエイターが参加。第二弾は、東海地方6つの工芸と、世界中からの高い評価を誇る6組のクリエイターを新たに迎えます。
東海地方の新たなコラボレーション地域や工芸品については、年内の発表を予定しています。伝統工芸と最先端クリエイティビティを融合させるコラボレーション第二幕は、今後も国内外で作品を発表する予定です。
なお、9月14日(土)から10月13日(日)まで、『Craft x Tech Tohoku Project 2024』の作品は、ロンドンにある世界最大の装飾美術のコレクションを誇る博物館 V&A内のPrince Consort Galleryにて、London Design Festivalの一環として展示されています。
「Craft x Tech Tokai Project」参加クリエイター
David Caon(デイヴィッド・ケオン):シドニーを拠点とする工業デザイナー。2009年に自身のデザイン事務所 Caon Design Officeを設立、また家具と照明のスタジオ Laker も共同設立。彼の作品はミラノ、ロンドン、シンガポールなどで展示され、受賞歴のあるQANTAS航空のインテリアデザインで知られている。
寒川裕人 EUGENE STUDIO(ユージーン・スタジオ):現代美術家。大規模なインスタレーションや絵画で知られる。東京都現代美術館で史上最年少で個展を開催、2026年には本展がもととなる常設美術館の公開がバリの世界遺産の麓にて予定されている。
Lanzavecchia + Wai(ランザヴェッキア+ワイ):フランチェスカ・ランザヴェッキアとハン・ワイによって設立された、イタリアとシンガポールを拠点とするデザインスタジオ。知的で探究心に溢れ、思考を刺激する作品を手がける。これまでにHermès、Vacheron Constantin、Zanottaと協業し、Red Dot Awardを受賞している。
Philippe Malouin(フィリップ・マルアン):イギリス系カナダ人デザイナー、2008年にスタジオ設立。家具やインスタレーションなど多様な作品を手がける。FlosやIittalaなどのクライアントと協業し、Wallpaper*誌の Designer of the Year 賞を受賞。
Atang Tshikare(アタン・ツィカレ):南アフリカ出身のデザイナー。コンテンポラリー・アートと文化的ルーツを融合し、アートとデザインの交差を探求することで知られる。ニューヨークのメトロポリタン美術館、ブルックリン美術館、Design Miami. Baselなど、世界的な展覧会に出展。
Bethan Laura Wood(ベサン・ローラ・ウッド):ロンドンを拠点とするデザイナーで、 Royal College of Art 卒業生。鮮やかな色彩と素材にこだわった作品やコラボレーションで知られている。これまでにDiorやPerrier-Jouëtと協業し、作品はV&A、SFMOMA、NGVなどに収蔵されている

Craft x Tech 第二弾「Craft x Tech Tokai Project」を始動世界中からの高い評価を誇る6組の参加クリエイターを発表
2024/10/01
(Collaboration)